2017年9月18日月曜日

現代社会問題研究会編『資本論と社会主義、そして現代 資本論150年とロシア革命100年』刊行

現代社会問題研究会編『資本論と社会主義、そして現代 資本論150年とロシア革命100年』が明石書店より刊行されました。山崎耕一郎理事長はじめ労働者運動資料室関係者も多数執筆しています。2200円+税、2017年8月31日初版第一刷発行です。一般書店、ネット書店でも購入可能です。

内容は以下の通りです。
序 本書刊行の趣旨
 第1部 『資本論』と現代
 第1章 『資本論』と現代経済学[伊藤修]
  1 イントロダクション
 2 需要と供給
  3 「市場の失敗」(Market Failure)
  4 マクロ経済理論
  5 結語
 第2章 『資本論』と日本的雇用システム[立松潔]
  はじめに――資本主義的蓄積の歴史的傾向
  1 戦前日本における労働運動
  2 新卒定期採用の開始
  3 戦時統制経済と戦後混乱期における変化
  4 日本的雇用システムの完成
  5 日本的雇用の変質・劣化
  6 非正規雇用の増加と格差・貧困の拡大
  おわりに
第3章 『資本論』と独占資本の利潤率[熊谷重勝]
  はじめに
 1 資本構成の高度化は利潤率を低下させる
 2 利潤率の低下に資本は抗う
 3 この法則は矛盾に陥る
 4 現代の独占資本と利潤率
 特別寄稿1 中国の『資本論』研究およびその展望[侯為民(瀬戸宏:訳)]
  1 学術定期刊行物の層での中国『資本論』研究の成果の増加状況
  2 中国『資本論』研究の主題と視点の変化
  3 中国の『資本論』研究陣容と研究経費支援
  4 中国『資本論』研究の価値方向と未来への展望
 特別寄稿2 『資本論』で「右翼ポピュリズム」を批判する――左翼党は、誤った概念に惑わされず、マルクスを指針に据えることを学ばなければならない[ユディット・デルハイム(東一:訳)]
 第2部 ロシア革命と現代
 第4章 ロシア「一〇月革命」とレーニン[善明建一]
  1 前史として
 2 「一〇月革命」を担った「労働者・兵士・農民代表ソビエト」
  3 「記帳と統制」=「労働者統制」から「戦時共産主義」
  4 新経済政策(ネップ)と社会主義
 第5章 世界史の頁をめくったロシア革命からソ連崩壊までの総括[山﨑耕一郎]
  はじめに――新自由主義の対極が復活の要素に
 1 ロシア革命のもたらした衝撃
  2 資本主義の対応策の一環としての社会保障
  3 ソ連経済の停滞、改革は試みたが……
 4 一九九一年にソ連邦は活動停止、非効率な生産体制と「科学技術大国」を残して
第6章 革命期ロシアにおける労働者統制をめぐって[杉本龍紀]
  はじめに
 1 ロシア革命と労働者統制
  2 労働者統制という試みの含意
 特別寄稿3 一〇月革命の重要な遺産と中国の道成功の探索[金民卿(瀬戸宏:訳)]
  1 一〇月革命は世界社会主義運動に貴重な経験を蓄積した
 2 中国革命の道は一〇月革命の道の創造的発展である
 3 ソ連の社会主義の失敗と中国特色社会主義の成功
 特別寄稿4 逼塞の時代に何をなすべきか――スイス滞在時代のレーニン 一九一四年九月から一九一七年四月まで ある点描[ミヒャエル・ブリー(竹本明:訳)]
  1 否定の定式化
  2 弁証法的実践哲学と進化への飛躍の研究
  3 自己の物語の展開
  4 戦略的に方向付けられた社会分析
  5 革命理論
  6 具体的な行動をする状況としての時代の定義と可能なシナリオ
 7 解放の条件としてのプロレタリア独裁の根拠づけ
 8 対案的肯定としての具体的参加プロジェクト戦略の作成
  9 展望
 遺稿 第五回中日社会主義学者シンポジウムに参加して[杉田憲道]
  はじめに――シンポジウムの概要
  筆者の報告要旨とシンポジウム全体の個人的感想
  シンポジウムの最後に

http://www.akashi.co.jp/book/b310630.html


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