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2014年12月1日月曜日

『社会主義』2014年12月号目次


ご注文は社会主義協会へ。一冊600円。紀伊國屋書店本店でも扱っています。
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又市征治■解散・総選挙闘争勝利に向けて

伊藤修■経済は捨て置いて党略だけだな、安倍さん

杉田憲道■社会変革論の新展開 ラテンアメリカにおける社会主義的選択

特集 疲弊する地方に働く者のための政治を

山田あつし■独占資本のための「議会改革」を許さない

森信夫■アベノミクス「効果」の検証 香川の実態から

福島航平■自治体における雇用劣化と闘いの強化

勝島正行■広がりみせる公契約条例制定の動き

 

資料■社民党統一自治体選挙2015選挙政策集()抜粋

崎山嗣幸■新基地NOの沖縄県知事誕生

野田邦治■安倍内閣の反動化に立ち向かう組織を!

近江守■連合2015春季生活闘争方針・基本構想の検討

加世田和志■全国地区労交流会の歩みと課題

鈴井孝雄■第51回護憲大会

瀬戸宏■2014年社会主義協会訪中団報告

 

2014年11月5日水曜日

2014年度山川菊栄賞決定

山川菊栄記念会からの連絡によれば、2014年度山川菊栄賞が下記のように決定しました。


平井和子『日本占領とジェンダー―米軍・売買春と日本女性たち』(有志舎)
塚原久美『中絶技術とリプロダクティヴ・ライツ―フェミニスト倫理の視点から』( 勁草書房)
 今年は2作が選ばれました。
贈呈式
2015年2月28日(土) 13:30~  韓国YMCA9階ホール
贈呈式では選考経過報告、お2人の記念スピーチが行われます。

2014年11月1日土曜日


社会主義』11月号目次。一冊600円。ご注文は社会主義協会へ。紀伊国屋書店新宿本店でも販売しています。

 

奥統馬■軍事力で平和は守れない

特集 安倍政権下で台頭するナショナリズム

松永裕方■安倍首相の歴史認識・価値観を再考する

善明建一■安倍首相の靖国神社参拝は何が問題か

山崎耕一郎■隣国人とは共存・共栄以外の選択肢はない

藤井隆晴■ナショナリズム的愛国心の育成をめざす教育改革

 

浦俊治■批評 労働組合強化を想う

石川みのる■伊方原発再稼働をめぐる県議会での攻防

津田公男■特定秘密保護法の廃止を,

松本重延『ドイツ中興の祖ゲアハルト・シュレーダー』を読み解く

武藤聡■給与制度の総合的見直しを阻止しよう
大槻重信■集団的自衛権Q&A(

2014年10月1日水曜日

『社会主義』2014年10月号目次

一冊600円。ご注文は社会主義協会へ。紀伊國屋書店新宿本店でも販売。


横田昌三■第2次安倍改造内閣と臨時国会の課題
特集 産別大会から秋期闘争の課題を探る
中堀功一■給与制度の総合的見直し阻止をめざして(自治労)
香山雄一■職場からの組合運動の再構築に向けて(全農林)
高田順次■今の実態を出発点に職場改善(林野労組)
山川藪沢■私鉄春闘「統一スト設定せず」の衝撃
酒井和子■アベノミクスの「女性の活躍推進法」
津田大介■今なぜ「憲法改正」か
大槻重信■集団的自衛権Q&A(上)
津田公男■海外での武力行使に道を開く『防衛白書』
「戦争をさせない1000人委員会・信州」始動
遠嶋春日児■余りにハードルが低い川内原発適合性審査
平地一郎■経済財政白書(平成26年版)を読む
瀬戸宏■書評 丹羽宇一郎著『中国の大問題』

2014年9月1日月曜日

『社会主義』2014年9月号目次


一冊600円。ご注文は社会主義協会へ。紀伊國屋書店本店でも販売しています。

又市征治■反動安倍政権の動向と私たちの課題

        特集 非正規労働者組織化の現状と課題

藤岡郁夫■郵政職場における非正規の組織化

佐藤浩■JR東日本における契約社員、委託職場の実態

本村隆幸■臨時採用教職員の組織化を取り組んで

大森則彦■丸亀市保育所臨時・非常勤組合の組織化

 

樋口秀敏■自治体立病院の再編と職員の雇用確保,

刈屋秀俊■集団的自衛権行使容認閣議決定に反対(岩手)

田中保彦■茨城県平和擁護県民会議の五〇周年を迎えて

金子哲夫■原水禁大会報告と私たちの課題

芳賀和弥■書評『現代の資本主義と金融』

村田雅威■欧州議会選挙(ベルリンレポート)

田山英次■党再建 私はこう考える 政策交流会から

酒井康弘■批評 「黒子のバスケ」事件に思う

伊藤修■古典を読む㉑マルクス『賃労働と資本』最終回

 

2014年8月1日金曜日

『社会主義』2014年8月号目次


一冊600円(税込み)。ご注文は社会主義協会へ。紀伊國屋書店新宿本店でも販売しています。


善明建一■安倍政権の暴挙を許さず闘いの広がりを

特集 安倍政権の新成長戦略を考察する

早瀬進■安倍政権の新成長戦略とその問題点

仲田信雄■大企業・株価を重視した法人税減税

中内玲■百年の悔い TPP参加で待ち受ける陥穽

足立康次■非正規化と長時間労働を生んだ労働法制改悪

 

谷口吉郎■JP労組の強化に向けて

秋葉秀人■「正念場」を迎える自治体現業労働者をめぐる闘い

中島修■批評 資本主義の限界と私たちの課題

佐藤龍彦■脱原発と被災者救済を

徳光清孝■党員・地域支部の組織・運動の強化と支持層のすそ野拡大

山藤彰■「特殊的危機」からの真の活路は何か

伊藤修■『賃労働と資本』 七 資本と労働の利害対立

2014年7月20日日曜日

現代社会問題研究会2014年度夏季研究集会

恒例の現代社会問題研究会2014年度夏季研究集会の要項が発表されました。


テーマ:今なぜ憲法改正か-ジャーナリストの視角から-
 講師: 津田大介氏
 日時: 8月30日(土) 13時00分~16時30分
 構成: ★受付 13時00分~13時30分
 (1)  講演-津田大介氏- 13時30分~14時50分
 (2)  質疑・意見交換     15時00分~16時30分
 場所: LMJ東京研修センター
       文京区本郷1-11-14小倉ビル


詳しくはこちら。
http://www.geocities.jp/gensya2004/myweb1_022.htm

2014年7月1日火曜日

『社会主義』2014年7月号目次


ご注文は社会主義協会へ。紀伊國屋書店新宿本店でも販売しています。
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小島恒久■解釈改憲による憲法改悪阻止に全力を

特集 世界と日本の経済・政治・労働

北村厳■世界経済の現状を考察する

松谷信■欧州議会選の結果を分析する

鎌倉孝夫■「アベノミクス」1年半の検証・総括

横田昌三■第186回通常国会を振り返って

高橋俊夫■連合春闘「中間まとめ」から今後の課題を考える

 

伴英幸■安倍政権の再稼働の欺瞞性

金子豊貴男■四次厚木基地爆音訴訟画期的判決

清水哲男■参議院選挙総括から青年労働者の育成を

丸山里美■山川菊栄賞記念スピーチ「貧困女性の声を聞く」

田中秀樹■資本主義に未来はあるのか,

伊藤修■マルクス『賃労働と資本』 六 賃金論,

2014年6月27日金曜日

NHK・ETV特集「三池を抱きしめる女たち」が放送文化基金賞最優秀賞を受賞

「三池 終わらない炭坑の物語』」の熊谷博子監督がディレクターを担当した、NHK・ETV特集「三池を抱きしめる女たち~戦後最大の炭鉱事故から50年」(NHK福岡局制作)が、「第40回放送文化基金賞」最優秀賞を受賞しました。熊谷監督は、同番組で制作賞(個人賞)も受賞しています。おめでとうございます。
http://www.hbf.or.jp/awards/40.html
概要(記者会見資料)
1963年11月9日、福岡県大牟田市の三井三池炭鉱で起きた炭じん爆発事故。死者458人、一酸化炭素中毒患者839人を出す戦後最悪の労働災害だ。世の中は事故のことを忘れているが、一酸化炭素中毒の夫を抱えた妻たちには何も終わっていない。
 当時、その後遺症はほとんど残らないとされた。事故から3年後、国は約9割の患者に「職場復帰に支障がない」と労働災害補償の打ち切りを通告。脳を破壊された夫たちは記憶をなくし、人格が変わって暴力をふるうようになったりした。この半世紀、妻たちはそんな夫を抱きしめ、子どもを抱きしめ、事故を抱きしめ、日本最大の炭鉱であった「三池」を抱きしめて生きてきた。新たな法律の制定を求め、真っ暗な坑内で命がけの座り込み。“失われた夫の脳”の代わりもはたしてきた。自分が生きた証に、全患者の生と死の記録を残そうとする妻。新婚時代と同じ愛情でリハビリを続ける妻。
 4組の夫婦のそれぞれの生き様は、国と企業に翻弄され、生活を奪われていった労働者と家族の姿だ。今日も彼女たちの変わらない日常が続く。
選考理由(記者会見資料)
不治の患者である夫に寄り添って生きてきた妻たちに焦点をあて、患者やその妻たちが、事故後どのような苦難の人生を歩んだか、昔の映像も交えて、あますところなく伝えている。
 理不尽な生を強いられた女性たちの半生を描いた映像は、人間の尊厳の偉大さ、美しさまで映し出した。

2014年6月1日日曜日

『社会主義』2014年6月号目次

『社会主義』2014年6月号目次
特集 14春闘総括と今後の課題
小笠原福司■14春闘中間総括から今後の課題をさぐる
高橋広康■13秋闘・14春闘を連続闘争として闘って--相鉄労組
山岡直明■14春闘と中小民間労組の闘い――全国一般
根岸均■郵政における14春闘と職場
藤田研一■リーダーへのベアに固執したNTT資本
佐古正明■組合員が主役の春闘を!――私鉄広電労組
佐藤正幸■JR東日本における14年春闘と運動課題――国労東日本
石井敏郎■2014春季生活闘争における連合北海道の取り組み
中康昌■非常勤講師賃金引き上げの闘い
蝶野善夫■これは「指名解雇」だ ―岡野バルブによる再雇用拒否―
加藤広志■84■「意見広告」運動で職場・地域の仲間とむすびつく,
福原宗男■89■党再建 地域の課題にこだわり支持を広げる
伊藤修■95■古典を読む㉑マルクス『賃労働と資本』五

2014年5月10日土曜日

『社会通信』公式HP開設

1977年以来の歴史を持つ『社会通信』(社会通信社、滝野忠氏発行)の公式HPが最近開設されました。1977年創刊号以来の総目次、2007年5月11日(No1000)号以来の全文バックナンバー(PDF)が掲載され、便利です。
http://shakaitsuushin.cool.coocan.jp/


追記
個人的には、読みたいと思いながら今まで見つけられなかった稲村守「急がば回れ」(No1102 2011.8.15号)が読めてありがたかったです。

2014年5月1日木曜日

『社会主義』2014年5月号目次

一冊600円。社会主義協会で販売。紀伊國屋書店本店でも入手できます。
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立松潔■アベノミクスのデフレ克服策とその限界
■第42回社会主義協会全国総会報告
特集 右傾化が止まらない安倍政権
広田貞治■戦後レジームからの脱却とは何か
松永裕方■立憲主義破壊の集団的自衛権行使容認
大槻重信■なぜ集団的自衛権行使を急いでいるのか
中村ひろ子■安倍政権の歴史認識問題と女性政策
津田公男■国家安全保障戦略とは何か
善明建一■『憲法改正のオモテとウラ』を読む-
佐藤龍彦■大震災・原発事故、脱原発運動を柱に党再建
沖克太郎■批評 三池批判の「日経新聞」反批判
松尾直樹■2015年4月介護保険制度改定の課題
小笠原福司■書評 『キューバ探訪ー17年』
伊藤修■古典を読む㉑ マルクス『賃労働と資本』四

2014年4月30日水曜日

労農派の歴史研究会第157回例会報告

レポートをし、勉強会でいくらか議論した後で言うべきことではないのかもしれません
が、「強いのだか、弱いのだか判らない」というのが、率直な感想です。労働組合の組織率
は高くないし、ナショナルセンターにあたる組織が、幾つにも割れている。日本の物差し
で測れば、「弱い」という答えがでます。しかし労組側は弱気になってはいないし、労働時
間や年休の権利などは、きっちりと確保しています。ずるずると譲らされるという状況で
はありません。


 フランスの資本家階級は、フランス・ブルジョア革命のときには激しく封建勢力と闘い、
ドイツとの戦争の際にも、ドイツ軍と闘った。どちらの場合も労働者階級と共闘した。そ
ういう歴史の中で、資本家も労働者も、自らの主張は明確に主張するようになったように
見えます。 ドイツの人に聞いても、「フランス人は活発だ」「主張がはっきりしている」と
言います。ドイツとの戦争には連敗しているので、「フランス人は弱い」という感じもあり
ますが、個人の権利の主張は弱くありません。


 日本人と比べると、かなり違います。「日本の兵士は勇敢だった」と言われます。そうだ
ったのかもしれません。しかし先日、千葉県の野田地区の9条連で鴨さんが講演した時の
話を聞きました。「ほとんどの人が、解雇されて、それを認めてしまってから相談に来るの
で、闘いになりにくい。」と嘆いていたそうです。たぶんフランス人なら、解雇通告をされ
ても、それを認めないで相談にくるでしょう。「1人で闘え」といっても難しいでしょうが、
せめて、解雇通告を受けたままの状態(拒否して闘わなくても、承認もしない)で相談に
来れば、闘いになる可能性があります。ブルジョア的権利が確立しているフランスと、ブ
ルジョア革命をせずに、封建制時代の残存勢力、その後継勢力に抑えられている日本人と
の違いであるような気がします。

2014年4月1日火曜日

『社会主義』2014年4月号目次

ご注文は社会主義協会へ。一冊600円。紀伊國屋書店本店でも販売しています。


又市征治■「壊憲」安倍内閣に大衆運動で反撃しよう
特集 アベノミクスと地方経済・自治
森明■地域からアベノミクスへ反撃を
徳光清孝■アベノミクスは地方に何をもたらすのか
山田あつし■住民の絶対的窮乏化がさらに進む
石松俊雄■合併自治体の財政現状と運動課題
村石篤■富山市でみる2014年度予算分析と課題
福山権二■議会の責任が問われる指定管理者制度導入
川上登■2014年度地方財政の課題
町村進■地方交付税削減で地域が疲弊
羽田圭二■党改革の方向性を確認した社民党全国大会
松澤悦子■ユースの活動を党再建につなげたい
岡部勝也■現場主義の抹殺をねらう教育委員会「改革」
宝田公治■批評 「賃金・税・物価」と春闘
伊藤修■古典を読む㉑ マルクス『賃労働と資本』三

2014年3月22日土曜日

社会主義協会第42回全国総会開催

社会主義協会第42回全国総会が3月21日、22日両日東京新橋・交通ビル(国鉄労働組合会館)で開催されました。役員・代議員・傍聴者ら174名が参加し、会場ホール(定員180名)はほぼ満席になりました。




総会では約40名の代議員から発言があり、労働運動・職場実態、平和運動、女性運動、社民党など政党・政治運動、理論問題、社会主義協会の組織・学習運動など広範囲の内容が活発に討議されました。最後に集約に立った善明事務局長は「二年前の総会に比べて反撃が具体的になってきた。私も自信を持つことができた」と述べました。




最後に役員改選を行い、社会主義協会が分裂した1998年以来再建・指導の先頭に立ってきた小島恒久代表はじめ何人かの役員が退任し、立松潔・杉田憲道両代表(新任)、善明建一事務局長(再任)、伊藤修編集長(再任)など新役員が選出されました。退任した役員のうち小島恒久・広田貞治・加納克己各氏は顧問に選出されました。



2014年3月12日水曜日

第33回(2013年度)山川菊栄賞授賞式報告、推薦の言葉

*本年3月1日に行われた山川菊栄賞授賞式報告が、当資料室中村ひろ子理事より届きました。また推薦の言葉も届きましたので、併せて掲載します。中村理事の報告はもっと早く届いていたのですが、管理人が中国に行っていたため(中国では当ブログは読めない)、掲載が遅れました。 早々に原稿を寄せていただいた中村理事にお詫びいたします。


 第33回山川菊栄記念婦人問題研究奨励金の贈呈式が、3月1日、江の島にある神奈川県立かながわ女性センターで行われました。
  まず選考委員長の井上輝子さんから、今回は41冊が推薦され、その中から3冊に絞られ、丸山里美さんの『女性ホームレスとして生きる―貧困と排除の社会学』に決まった経過が説明されました。そして、この本が選ばれた理由を次のように話されました。
  野宿者を問題にするとき、かつては福祉の対象者として扱い、近年は主体的存在として扱うようになってきたが、丸山さんは「女性のホームレスが少ないのはなぜ?」と掘り下げていき、簡易宿泊所等に入っているのも、住み込みで働くのもホームレスと定義した。多くの対象者に接する中で、野宿か施設かを決めるのは「自立した存在」とする男性の視点では女性ホームレスが見えてこない。人は、特に女性は最初から自立した存在ではなく、他者との関係で主体形成ができる、のだと気づき、女性ホームレスの実態を描き出すことに成功した。
  こうした評価は、有賀夏紀さんの「推薦の言葉」に詳しいので参照してください。
  その後、丸山里美さんが「貧困女性の声を聞く」というテーマで記念スピーチをされましたが、その訥々とした話口は誠意が籠ったものであり、当事者の声を聞く際に、警戒心を持たせることなく、心の内を吐露させるのに力があったんだろうなと感じられました。
  大学時代、西成を訪れ、週1の炊き出しボランティアをしながら卒論をまとめた。一方的に好意を示す人がいて、恐怖から西成に行けなくなった。女性であることを痛感するとともに、救済対象者だからということで躊躇した面もあったのだが、とにかく「研究は失敗」と自分を責めた。やがて、私は行かないことで済むが、そこから逃げられない人はどうするのだろうという問題意識を持った。野宿者の3%しか女性がいないというが、なぜか、というのも疑問だった。さらに、研究者が社会病理から見て「改善する客体」と見ていたり、逆に「ホームレスだって一所懸命働いている」としたりすることにも違和感があった。「働くことが期待されていない」女性はどうしているの?女性野宿者に聞いてみたい、と再び路上生活者に接点を持ち始めた。最初の一年は、何も聞けないまま、ボランティアをした。次の一年はいろいろ聞いてみたものの、よくわからなかった。…ホームレスが生まれる社会構造、どう生きているのかの事例、なぜ女性が排除されているのか、をまとめた。アメリカのエスニック研究者が「男性は可愛そうと思われず街頭に残されるが、女性は施設に入れる。反抗的な女性だけが路上に」と分析しているが、ジェンダーを実践としてとらえないと、間違える。「女性ホームレスはこういう人たちです」というのも間違いだ。
  この後、事例にあげた女性との関わりにふれて、話はおわりましたが、研究にたどり着いた経過をこのように赤裸々に語った人を始めてみたので、びっくりしました。
 
 
 
 
  推薦の言葉   有賀夏紀
 
  丸山里美『女性ホームレスとして生きる』はユニークかつ重要な研究であり、三つの点で大きな成果を上げている。第一は女性ホームレスという、社会でも研究の上でも無視されてきた人々の実態を明らかにしていること、第二は女性ホームレスに焦点を当てることで、従来のホームレス研究の男性中心の枠組みを問い直していること、さらに第三に、これまでの研究の前提となってきた人間の「主体」の概念を覆していることである。極言すれば私たちがこれまで考えてきたような「主体」の否定は、ホームレス研究だけでなく、私たちの生き方、研究にも大きな影響を及ぼすだろう。非常にスケールの大きい研究である。
  女性ホームレスの実態は、学生時代から14年もの間ボランティアとして、また研究者としてホームレスないしその周辺の人々と共に過ごした丸山さんにしかつかみ取れなかっただろう。彼女たちの話や丸山さんの観察・経験をまとめ、一人一人の心の中にまで入り込んで描き出す記録は貴重であると同時に、感動的で読み応えのある物語になっている。
  本書はなぜ女性ホームレスが日本では少ないのだろうという問いから発し、ホームレス研究にメスを入れていく。まず「ホームレスの定義」。野宿だけでなく施設や簡易宿泊所居住、住み込みなど野宿との行き来が行われる形態も含め広義にとらえ直すことによって女性ホームレスが見えてくる。また、日本の労働市場や近代家族が女性世帯形成を難しくし、家なし女性を少なくすることを指摘する。そのとき、福祉制度の再検討も行っている。
  女性ホームレス研究の不在の重要な要因となってきた、男性中心のホームレス研究の「自立した主体」を前提とする枠組をとりあげ、この枠組が女性ホームレスを不可視化してきたと論じる。この主体性の議論が本書の核心と言えるだろう。
  ジュディス・バトラーのジェンダー論やキャロル・ギリガンの「ケアの論理」をホームレス研究に適用し、主体性に関する議論を鮮やかに展開している。野宿か否かを選択するに際して個人としての自立した主体を前提にするのでは女性ホームレスをりかいすることはできないと、丸山さんは言う。選択は主体的な個人が行うのではなく、他者との関係や次官の中で変化していくプロセスとして存在し、朱値はこのプロセスにおける実践を通して現れるというのである。このことはホームレス女性たちの生々しい事例によって検証される。
  ホームレスを客体としての人間ではなく主体としての人間としてその抵抗や自立に注目する近年のホームレス研究は一定の評価はできるものの、男性の視点からの研究であり女性ホームレスの存在を隠すか、あるいは実態の把握を阻むことになる。この視点が、また売春婦が自立したセックス・ワーカーと規定する議論につながるとも指摘する。本書における、他者との関係において形成されるとする主体、自立、選択の論理は広く他の問題にも有効に使うことができるのではないだろうか。

2014年3月1日土曜日

『社会主義』2014年3月号目次


特集 震災復興を進めるために

福地庸之■福島で地域の健康を守るということ

本多祐一朗

佐藤龍彦  他  ■座談会 震災三年を迎えて

遠藤陽子

佐々木貴■震災三年後の学校現場

高橋智■岩手県における復興の課題

阪本清■島根県における原発再稼働をめぐる闘い

 

崎山嗣幸■名護市長選から次の闘いへ

三木秀樹■「崖っぷちの社民党」公認で戦い勝利

広田貞治■混迷都民が「無難な」舛添を都知事に

善明建一■社会民主主義の「市場経済論」を考える

山崎耕一郎■『ウィリアム・モリスのマルクス主義』を読む

大槻重信■展望なき新防衛戦略

和氣文子■新刊紹介 坂口顯著『装丁雑記』 全2

加納克己■批評 安倍首相の「施政方針演説」を聞いて

伊藤修■古典を読む㉑ マルクス「賃労働と資本」二

2014年2月25日火曜日

川口武彦記念労働者運動研究奨励金贈呈式のお知らせとお願い

            川口武彦記念労働者運動研究奨励金贈呈式のお知らせとお願い
                                                          NPO労働者運動資料室
 労働者運動資料室は2002年に、故川口武彦・元九州大学教授の蔵書を基に、NPO法人として発足し、日本における労働者運動の資料収集、紹介、研究、提供等の活動をしてきました。
 2013年は、二池炭鉱三川鉱における戦後屐人の労働災害から50年の年にあたりました。1960年の三池闘争とともに、1963年のこの三川鉱炭じん爆発災害とその後の一酸化炭素中毒患者・家族をつつんだいわゆるCO闘争は、私たちに汲みつくせぬ多くの貴重な教訓を与えてくれました。私たちにとって、忘れることのできない、忘れてはならないたたかいであり、学びつづけなければならない課題です。
 この節日となる年に、三池の地に根をはり、たたかいつづける患者、家族と手をたずさえながら、CO闘争の50年を振り返り、その全貌を記録し、総括するという研究書が刊行されました。田中智子さんの著作『三池炭鉱炭じん爆発事故に見る災害福祉の視座一生活問題と社会政策に残された課題-』(ミネルヴァ非房、2012年10月刊)は、私たちにとってはもとより、日本の労働者遯動にかかわる者にとっで、ぜひとも手にとり仲聞たちと学習して、これ、からの運動に生かしてほしい、そして生命を守る連動の再生に活用してほしい研究書として、表記奨励金を贈呈することになりました。
 贈呈式は下記のとおりの日程で行われます。種々ご多忙のおりとは思いますが、私どもの趣旨をご理解、ご支援いただいて、ご出席いただきますよう、お願いいたします。
日時 2014年3月21日(金曜・祝日)午前11時半~13時
場所 ForumS(フオーラムエス)西新橋
    港区西新橋2-8-11 第7東洋海事ビル]F
 なお当日、受賞者・田中智子さんは大牟田の地から上京され、受賞記念のスピーチをしていただくことになっています。どうぞ仲問の皆様に声をかけてくださって、多くの方々の参加のもと、有意義なひと時となるようご協力のほど、よろしくお願いいたします。

2014年2月11日火曜日

小島恒久歌集『晩禱』紹介

小島恒久先生の歌集『晩禱』(現代短歌社 2014.1)が刊行されました。前歌集『原子野』(短歌新聞社 2005.11)に次ぐ第二歌集です。

小島恒久先生は九州大学名誉教授、社会主義協会代表です。専門は経済学で、『経済学入門』(労大新書)などこの方面での多くの著書があります。向坂逸郎直系の弟子で、研究上も社会実践上も、向坂逸郎の志を直接受け継いでいます。

小島先生は同時に写実を重視するアララギ派の歌人でもあり、過去にも朝日新聞「折々の歌」に取りあげられたことがありました。

題名の『晩禱』は、「みずからも晩年にある私の、先立った人びとに捧げるささやかなレクイエム(鎮魂歌)という思い」と先生はあとがきで述べています。

『晩禱』には、高野長英、渡辺崋山、徳富蘆花、長塚節ら歴史的人物から向坂逸郎、大内兵衛、さらにすでに故人となった多くの同世代の友人までの先人を偲ぶ歌、長崎での被爆体験の思いを詠んだ歌、社会問題、国際問題にアプローチした歌など、さまざまな短歌が計六〇三首収録されています。その全貌を紹介するのは容易なことではありませんが、以下私の独断で二〇首選んでみました。小島先生の短歌の世界をさらに味わいたい方は、ぜひ『晩禱』を書店で注文し直接ご覧ください。

『晩禱』書誌情報 ISBN978-4-86534-001-3 定価2500円(本体2381円+税)2014年1月20日発行 現代短歌社(電話03-5804-7100) 

(歌の配列順は『晩禱』掲載順、かっこ内は原文ではルビ)

被爆死の友らは永久に若くして傘寿の宴の壇上に笑む
受けよとの勧めはあれど師を思ひ同志ら思へば叙勲辞すべき
時流に乗る器用さなければ一つ思想愚かに守り来ぬ悔やまず今は
ソ連の解体見ずに逝かしし先生を死に上手と言ふ背きし弟子が
世に抗し師説を守るわれら少数大方は利に付きて離(さか)りぬ
戦死者の六割がああ餓死と言ふ太平洋戦争の英霊あはれ
アンネあらばいかに嘆かむ祖国の兵が罪なきガザの子かく危むるを
教ふるとは恥しのぶこと己が無知に幾度ほぞかみ壇を下りしか
過労死増え働く貧困層(ワーキング・プア)増えゆくにデモもストもせぬ労組歯がゆし
慰霊祭も市と患者とで別にもつ水俣に残る亀裂は深く
慰安婦にも集団自決にも「軍の関与」を消して歴史をまた歪めゆく
かの夏浴びし放射能がわが身内にひそみ癌となり出づ六十年経て
日露戦の勝利に狂喜し驕る日本を「亡国の初め」と蘆花は断じき
俺も征くと特攻檄せし司令官は征かず永らへ卒寿まで生きぬ
書を捨てよ革命近しと吾に迫りし全共闘の彼のその後を聞かず
コストを惜しみ想定低く見積もりゐて「想定外」と責任回避す
断れば職失ふゆゑ派遣社員は現場に働く被曝ををかして
人住めぬ廃墟となりしチェルノブイリの轍踏みゆくかわがフクシマも
明日の危険よりも今日の利を欲り原発の再稼働のぞむ過疎の地元が
若く被爆し原爆症病むわが終のつとめと叫ぶ「脱原発」を

2014年2月4日火曜日

労農派の歴史研究会第156回例会報告

本文の中に、「企業内にあるのは共同決定法にもとづく従業員評議会であって、日本のような労組の「下部組織」は存在しないということは、昔、聞いたことがあるような気がするが、改めて日本との違いについて、驚かされた。 ドイツでは、労組が企業の外にあり、その労組の組合員が企業と契約を結んで働く、という仕組みになっている。企業に所属する労働者が結びついて労働組合をつくるというのではない。だからドイツの労組では、企業と労働組合幹部が癒着するという事態にはなりにくい。双方とも、結ばれた契約にもとづいて行動するのである。癒着もないが、労使交渉が妥結した後で職場闘争でより有利な条件を認めさせるというような行為もしない。労働条件を変えるには、改めて交渉をし直すしかない。そういう歴史をふまえた、労働組合運動なのである。

 日本の労働運動が活発であった頃には、日本の運動ほうがよく見えた。労使交渉が終って協約が結ばれても、職場闘争の成果として、それ以上の労働条件を獲得することが、たいへん立派な階級闘争だと思われた。しかし、現在の日本では、労使交渉で何か決めても、職場では、サービス残業が横行している、つまり労使交渉で決めたことが守られていない職場が多い。有給休暇は、西欧では100%使うことが当たり前だが、日本では活動家でも100%はなかなか使わない。執筆者の村田さんは、日本の労働組合運動も体験しているので、この違いが良く判っていて、書いたのだと思われる。

 労働組合運動の成立、その後の発展の経過が違うので、組織のあり方についてどちらが良いかは、簡単には言えない。どちらかが良いと思っても、簡単に選択、変更できるわけではない。しかし、ドイツをはじめとする西欧の労資関係において、双方が交渉の結果を大事にしている(もちろん、交渉の結果を守らなければペナルティーが大きい)ということは、日本の労働運動ももっと学んで良いのではないだろうか。

2014年2月1日土曜日

『社会主義』2014年2月号目次

『社会主義』2月号の目次です。注文は社会主義協会へ。一冊600円。紀伊國屋書店本店でも販売しています。
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横田昌三■第一八六回通常国会の焦点と私たちの課題

仲田信雄■大企業にばらまく2014年度予算

 

特集 2014春闘をいかに闘うか

近江守■連合2014春闘方針と課題を考える

足立康次■2014年春闘・各産別の方針を読む

善明建一■派遣労働の常態化に断固反対しよう

原田和明■鉄鋼合理化と2014年春闘

伊藤功■2014春闘、自治労の重点課題

橋本勇■公的部門労働者の実態と課題

 

北川鑑一■特定秘密保護法を検証する

本村隆幸■安倍自民党の「憲法・教育破壊攻撃」

津田公男■新「防衛計画の大綱」がめざすもの

瀬戸宏■中国共産党一八期中全会と現在の中国

伊藤修■古典を読む㉑ マルクス『賃労働と資本』一成り立ち

 

2014年1月9日木曜日

第四回日中社会主義フォーラム報告

*この文章はフェイスブックの私のページに掲載したものですが、フェイスブックをみていない人もいると思うので、ここに転載します。
 
もう去年の出来事ですが、私も主催者の一人として関わった第四回日中社会主義フォーラムが「中国特色社会主義の行方と理論問題」を主題に、12月21日、22日両日慶応大学で開催されました。中国側十二名、日本側八名の研究者が報告しました。主催は社会主義理論学会で、慶応大学東アジア研究所などが共催です。

日中学術交流は、昨今の日中関係のため多少陰りが出てきましたが、基本的にはいまも非常に盛んです。しかし、中国が...今も社会主義を掲げているにもかかわらず、中国社会主義をテーマにしたシン...ポジウムは日本国内では皆無に近いのです。そして、中国国内で社会主義の要素の堅持・発展を主張する部分は、日本では単純に保守派とみなされ、しかもその保守派の主張が具体的に検討されることはほとんどありません。

実際には、中国国内で社会主義を主張する部分は今でも強い影響力を持っています。「現在の中国では社会主義、マルクス主義に関心を持つ者はほんの一握りだ」とよく言われます。これは一面では事実ですが、その「一握り」がどこにでもおり、全部を合わせると相当な数になります。しかも、中国共産党、共産主義青年団という形で強力なネットワークを形成しているわけです。これを無視して現代中国を語っていいのか、これがフォーラム開催にあたっての基本的問題意識です。根底には、文革期という中国が最も社会主義を強調した時期に中国研究を開始した私の、社会主義へのこだわりがあります。

フォーラム開催に当たって、大西広さん(慶応大学)を代表者に、私や田上孝一さん(立正大学)を研究分担者として「中国特色社会主義の多角的研究」をテーマに科研費を申請し獲得できたことが、フォーラム開催の財政的基礎になりました。また慶応大学東アジア研究所からも助成がありました。

フォーラムのプログラムは社会主義理論学会HPに掲載されています。http://sost.que.jp/myweb_017.htm また詳しい経過・内容は、私は別に文章を書く予定ですのでここでは詳細は省略しますが、参加者は傍聴者も含めて約60名に達し、たいへん活発な討論がたたかわされ、会議は大いに盛り上がりました。現在の日本で、社会主義をテーマにした学術会議に60名の参加者があったのは、かなりのものだと思います。中国側、日本側両方の参加者が内容に満足したようです。

私は社会主義理論学会の役員(委員)をしており、フォーラムの実行委員長でした。実行委員長として、中国側のビザ取得用招聘書類作成、フォーラムブログラム編成、予稿集編集を担当しました。フォーラム終了後23日の中国側研究者の東京見学にも同行しました。相当に疲労しましたが、非常に有意義な疲労だったと思います。写真はフォーラム閉会式。
 
 

2014年1月1日水曜日

『社会主義』2014年1月号目次

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
『社会主義』新年号の目次です。注文は社会主義協会へ。一冊600円。紀伊國屋書店本店でも販売しています。
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小島恒久■現代社会とマルクス主義

特集 日本と世界の経済・政治・労働
立松潔
又市征治■座談会「経済・政治・労働情勢の特徴と課題を考える」
高橋俊夫
山崎耕一郎■冷戦後の構図定まらぬ世界政治
木村牧郎■緊縮財政のもとでの欧州労働運動
横田昌三■特定秘密保護法の国会審議と廃止に向けた闘い

吉田ただとも■2014年新年にあたって,
安倍反動政権と対決する広範な戦線の確立を
連合 古賀伸明 自治労 氏家常雄 国労 石上浩一 I女性会議 高橋広子 社青同 柏原孝行 労大 小川研■2014年を迎えて

津田大介■ネット選挙解禁、若者の政治意識は変わるのか
大槻重信■日本は中国との戦争はできない
石川稔■原発再稼動で、国民を危険にさらすな
大谷竹人■2013現業・公企統一闘争から確定闘争へ
脇本茂紀■古典を読む⑳ マルクス『賃金・価格・利潤』
『賃金・価格・利潤』と今日の情勢(下)